オーラルフレイルについて
 
 
 
みなさん、フレイルという言葉をご存知ですか?
 

フレイルは、厚生労働省研究班の報告書で、

 

「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」

 

とされており、

 

健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。

 

多くの方は、

フレイルを経て要介護状態へ進むと考えられていますが、

高齢者においては特にフレイルが発症しやすいことがわかっています。

 

 

◼︎フレイルにおいて

 

①社会的・心の(心理的)フレイル期

②栄養面のフレイル期

③身体面のフレイル期

④重度フレイル期と進行します。

 

初期の社会的・心理的フレイル期において、生活範囲・活動量・意欲の減少・低下などが原因で自分の口の中への関心が低下し、歯医者さんへ、だんだん遠ざかる。

栄養のフレイル期においては、咀嚼機能の低下(口からものをよく食べこぼす)など口の中で様々な症状がおこり、これらが原因で食欲低下や栄養の偏りなどが起こり、それにより身体的フレイル期へと可逆的に機能低下が生じる。

身体的フレイル期においては、咬む力や口の周りの筋肉の動きが悪くなり、重度フレイル期へと移行する。

 

このように、口の中の些細なトラブルにより機能が低下していく事をオーラルフレイルと呼んでいます。

 

これは患者さん自身ではなかなか気づきにくい事です。

 

最近、「食べにくいな」、「歯ぐきから血が出るな」、「口の中が乾いてきたなあ」と少しでも気になれば当院へご相談してください。

 

口の健康から健康寿命を伸ばしましょう!!!

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